25の人権団体から構成される地域間連合である、ジュネーブ人権・民主主義サミットは、「2021 Geneva Summit Courage Award(2021年ジュネーブ・サミット勇気賞)」をナワリヌイさんに授与すると発表しました。
ジュネーブ・サミットは「プーチン政権による、ロシアの人々の人権の深刻な侵害に対して警鐘を発する同氏の並外れた勇気と英雄的な努力」を同賞の授与の理由として挙げています。
ナワリヌイさんは現在、モスクワ郊外の矯正労働収容所(Исправительная колония)で収監中ですので、同氏の娘さんのダリアさんが代わりに賞を受け取るとのことです。
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ロシからは2018年にも、暗殺されたボリス・ネムツォフさんのかつての腹心でもあった、ロシア反体制派のウラジミール・カラ-ムルザさんが同賞を受賞しています(同氏もナワリヌイさんと同様に2回毒殺されかかってます)。ロシアは体制のえげつなさもたいがいですが、それに反対する人々の強さにも驚かされます。
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ナワリヌイさんはドイツから帰還した後、以前の執行猶予判決の出頭義務に応じなかったとの理由で執行猶予を取り消され、現在矯正労働収容所(刑務所)に収監中で、健康状態は生死の危険に瀕していると伝えられています。
当局は囚人向けの病院への移送を発表していますが、同氏の支持者は結核の専門医のいる他の収容所に移されるだけで、まったく状況は変わっていないと発表しています。同氏の支持者は同氏解放を求めるデモを前倒しで実施するとしています。