写真:Владимир Песня / РИА Новости
プーチン大統領が8月11日に承認を発表した「世界初」の新型コロナ感染症ワクチンですが、第三相試験もすっとばした超スピードのワクチンに対しては、西側だけではなくロシアの医療関係者からの反応も相当に冷淡なようです。
ロシアのRBCによると、ロシアの医療関係者3,040人に対する調査では、半数以上の52%がワクチン接種を受けないと回答し、接種を受けることに前向きだったのはわずか24.5%でした。
ワクチンの接種を受けないと回答した52%の医療従事者の内、66%が有効性に対するデータが不十分としており、48%は開発が早すぎるとしています。ただ、この自分の接種には否定的なグループの内、20%は患者、同僚、友人には接種を勧めると回答しています(???)。
ところで、今回のワクチンは「スプートニクV(Спутник V)」と名付けられており、「スプートニク・ショック」の時代への郷愁みたいなものを感じさせるアナクロな演出はやはり一般受けするんでしょうか。ちなみにスプートニクはソ連時代のロシアの人工衛星計画の名称で、「(人工)衛星」の意味です。