The Art Newspaperの恒例の世界の美術館年間来館者調査が発表されていますが、さすがに2020年はCovid-19の影響による閉館や観光客の減少で、世界の来訪者上位100の美術館の合計来館者数は前年比で77%減となっています。
2020年の上位100の中でロシアの美術館は7カ所ですが、例年トップ10の常連のエルミタージュ美術館は来館者数80%減で11位となり、代わりに国立ロシア美術館が2019年の25位から7位に上がっています。この差はエミルタージュの方が外国人に人気が高いため観光客の減少が大きく響いたためであるとみられます。ちなみに国立ロシア美術館の来館者は前年比で50%の減少にとどまっています。
以下は100位内に入ったロシアの美術館のリストです。
7位 国立ロシア美術館
11位 国立エルミタージュ美術館
13位 国立トレチャコフ美術館
22位 ファベルジェ博物館
33位 国立プーシキン美術館
46位 国立クレムリン博物館
81位 ガレージ現代美術館
ちなみに全体での1位は、Covidがあろうとなかろうと関係なく不動のルーブル美術館、2位も不動の中国国家博物館でした。